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【状況】
スマートフォンなどの個人認証で利用が広がる指紋がネット上で狙われ、投稿された手の画像から指紋の模様を読み取り、個人情報として悪用がされるリスクが顕在化し対策が必要となった。
【背景】
指紋認証は人によって模様が違うことを利用した個人認証システム。IDやパスワードを使用せず、指一本で本人と確認できる利点があり、スマホやパソコン、マンションのドアロック解除、金融サービスなどに利用が拡大している。
しかしネット上に大量の画像が投稿されるようになったことのリスクとして第三者に指紋のデータを読み取られ、プライバシーの侵害や金銭的な被害を受ける恐れがある。
【対応】
国立情報学研究所は指紋の“盗撮”を防ぐ新技術を開発し、犯罪防止に向け2年後の実用化を目指す。開発したのは、白い酸化チタンで特殊な模様を描いた透明フィルム。指先に貼るか塗って使用し、指紋の一部を隠すだけでなく、自分とは違う別の指紋の特徴を作り出す効果がある。 |